
MT4にはなく、MT5から採用された大変優秀な機能が「合成通貨」や「合成チャート」です。
MT4のインジケータでも高性能なものが出て使用しているトレーダーも多かったですが、MT5では同じような機能が標準で搭載されています。
通貨ペアのバランスを測る事も可能です。複数の通貨ペアを複合的に組み合わせて該当の適正な価格を計測します。
合成通貨と合成チャートの違いなどをご紹介していきます。
合成通貨は自動売買
合成通貨は自動売買に使います。
計測した数値を使って売買条件に取り入れていきます。
個人的にはかなり短期のスキャルピング手法に使います。
通貨ペア毎に相関関係があり、例えばUSDJPY、EURUSD、EURJPYの3つの通貨ペアを使ってバランスを計測し、どれか一つが適正価格より安くなった時に買いエントリーを行う、などの手法として使えます。
上記の手法はアービトラージも取り入れた手法です。
合成チャートは裁量取引
合成チャートは他の通貨ペアのチャートを同じチャート内に表示させる機能です。
2つの以上通貨ペアを同じチャートに表記させたりして使う方が多いと思います。
相関関係や逆相関関係を探す際にも使える機能です。

人の目で相関・逆相関の関係を探したり、裁量の鞘取り手法で使う機能です。
MT4との比較
MT4にも同じようなツールがありましたが、MT5に最初からついている「合成通貨」との違いは何でしょうか。
精度の高さとEAとして使う際レスポンスの速さが違います。
MT4の場合複数の通貨を同時に監視するのでどうしても遅くなってしまうのです。
そのあたりの問題をMT5は完全に解消してくれています。
鞘取り手法として合成通貨を使う
先ほど合成チャートの箇所でも触れましたが、鞘取り手法とは2つの通貨ペアで同時に両建てする手法です。
両建てとは一方が買いエントリーを行い、もう一方は売りエントリーを行います。
相関関係にある通貨ペア同士では片方が上がればもう一方も上がるので、どちらかで損が出てもカバーし合えるのです。
例えばUSDJPYとEURJPYは相関関係にあります。同時にUSDJPYで買いエントリーし、EURJPYで売りエントリーすればどちらも価格が上昇した際、USDJPYは100,000円の利益でEURJPYは70,000円の損失が出ても合わせれば30,000円の利益になります。
これを鞘の開いた際にエントリーし、閉じた際に決済すればより効果を最大化出来ます。
相場の強弱も測れる
合成通貨でそれぞれの適正価格を測れますがこれを利用して相場の強弱も図れます。
MT4では「xMeter」というインジケータが一時精度が凄く高いという事で話題になりましたね。
当時どこかの掲示板か何かで具体的な使い方が載っていて、その方法で裁量を行い収益を上げれたトレーダーが多く出ました。
しかし問題はEAに組み込めなかったのです。視覚的なインジケータだったのでEAに正確な数値を渡して判定させる事が出来ないインジケータでした。
この点をMT5は完全に解決しており、EAに組み込めば効果は大きいです。
チャートには出ないエントリーチャンス
基本的にチャートから読み取れる情報は対象の通貨ペアの情報です。
合成通貨で通貨間のバランスを測れればチャートには出ないエントリーチャンスが見えてきます。
この手法で裁量を行うとわかりますが、エントリーチャンスは少なくて勝率が高いので、待つ時間が長いのです。
これを自動化する絶好のツールが合成通貨です。
合成通貨を使った好調のビットコインFX専用のEAは下記のページに詳細を記載しています。